子どもがおもちゃで遊んだあと、気づくと部屋いっぱいに物が広がっていることはありませんか?ブロック、ぬいぐるみ、絵本、おままごとセットなど、子どもが夢中で遊んだあとは、どうしても散らかりやすいものです。
「何歳くらいから片付けを教えたらいいの?」
「何度言っても片付けてくれない」
「毎回怒ってしまって、あとから落ち込んでしまう」
そんなふうに悩んでいるママも多いかもしれません。
でも、子どもがお片付けできないからといって、ママの教え方が悪いわけではありません。子どもにとってお片付けは、最初から自然にできるものではなく、少しずつ覚えていくものです。
大切なのは、年齢に合わせて、無理なく楽しく習慣にしていくこと。
この記事では、子どものお片付けを始める時期や、片付けやすい環境づくり、やさしい声かけのコツをわかりやすく紹介します。
お片付けは何歳から始める?
子どものお片付けは、「何歳になったら必ず始める」という決まりがあるわけではありません。
目安としては、ママやパパの言葉を少しずつ理解できるようになってきた頃から、ゆっくり始めるとよいでしょう。
たとえば、「ここに入れようね」「ないないしようね」という簡単な言葉が伝わるようになったら、お片付けの第一歩です。
最初からきれいに片付ける必要はありません。おもちゃをひとつ箱に入れられたら、それだけでも十分です。
1〜2歳は「一緒に入れる」だけでOK
1〜2歳の頃は、まだ自分ひとりで最後まで片付けるのは難しい時期です。
この時期は、「片付けなさい」と言うよりも、「一緒に入れようね」と声をかけてあげましょう。
たとえば、ぬいぐるみをひとつ渡して「この子を箱に入れてくれる?」とお願いすると、子どもも参加しやすくなります。
できたときは、「入れられたね」「ありがとう」とやさしく声をかけてあげましょう。
この時期は、きれいに片付けることよりも、「片付けるって楽しいかも」と感じてもらうことが大切です。
3〜4歳は子ども中心で片付ける練習をする
3〜4歳になると、自分でできることが少しずつ増えてきます。
この頃からは、ママが全部片付けてしまうのではなく、子どもが自分で戻す練習をしていきましょう。
ただし、まだ集中力が長く続かないこともあります。
「全部片付けて」と言われると、子どもにとっては何から始めたらいいのかわからなくなることもあります。
そんなときは、「まずは絵本を本棚に戻そうか」「次はブロックを箱に入れようね」と、ひとつずつ伝えるのがおすすめです。
小さなステップに分けることで、子どもも動きやすくなります。
5〜6歳は自分で考える力を育てる
5〜6歳になると、「これはどこに戻すのかな?」と自分で考える力も育ってきます。
この時期は、ただ指示するだけでなく、子どもに考えさせる声かけをしてみましょう。
たとえば、「このおもちゃはどこに戻したらいいかな?」
「次に遊ぶとき、どこにあったら使いやすいかな?」と聞いてみます。
子どもが自分で考えて片付けるようになると、お片付けが少しずつ習慣になっていきます。
もちろん、毎回うまくできるわけではありません。できない日があっても大丈夫です。少しずつ繰り返していくことで、子どもなりに覚えていきます。
子どもが片付けを嫌がる理由
子どもが片付けを嫌がると、つい「どうして片付けないの?」と言いたくなりますよね。
でも、子どもには子どもなりの理由があります。理由がわかると、ママの気持ちも少し楽になります。
片付けの意味がまだわかっていない
子どもにとって、おもちゃは楽しく遊ぶためのものです。
遊び終わったあとに元に戻す意味が、まだよくわかっていないこともあります。
大人にとっては「使ったら戻す」が当たり前でも、子どもにとってはまだ練習中です。
「片付けると、次に遊ぶときにすぐ見つかるよ」
「床がすっきりすると歩きやすいね」
そんなふうに、片付ける理由をやさしく伝えてあげましょう。
どこに戻せばいいのかわからない
子どもが片付けない理由のひとつに、「どこに戻せばいいのかわからない」ということがあります。
大人でも、戻す場所が決まっていない物は片付けにくいですよね。子どもも同じです。
おもちゃの置き場所がはっきりしていないと、片付けたくても迷ってしまいます。
まずは、おもちゃの住所を決めてあげることが大切です。
「車はこの箱」「絵本はこの棚」「ぬいぐるみはこのカゴ」というように、わかりやすくしておくと、子どもも片付けやすくなります。
おもちゃの量が多すぎる
おもちゃが多すぎると、子どもは片付ける前に疲れてしまいます。
たくさんのおもちゃが床に広がっていると、「どこから片付けたらいいの?」と困ってしまうこともあります。
そんなときは、よく遊ぶおもちゃだけを出しておくのもおすすめです。
あまり使っていないおもちゃは、別の場所にしまっておき、時々入れ替えると新鮮な気持ちで遊べます。
おもちゃの量を少し減らすだけでも、片付けの負担はぐっと軽くなります。
子どもが片付けやすい環境づくり
子どもにお片付けを教えるときは、声かけだけでなく、環境づくりも大切です。
子どもが片付けやすい部屋になっていると、ママが何度も言わなくても自然と戻しやすくなります。
おもちゃの住所を決める
まずは、おもちゃの住所を決めましょう。
おもちゃの住所とは、「このおもちゃはここに戻す」という決まった場所のことです。
たとえば、ブロックは青い箱、絵本は本棚、ぬいぐるみはカゴなど、戻す場所を決めておきます。
住所が決まっていると、子どもも迷わず片付けやすくなります。
最初はママが一緒に確認しながら、「これはどこのおうちかな?」と声をかけると、楽しく覚えられます。
収納は子どもの手が届く場所にする
おもちゃの収納場所は、子どもの手が届く高さにしておきましょう。
高い棚や重たい引き出しだと、子どもひとりでは片付けにくくなります。
子どもが自分で取り出せて、自分で戻せる場所にしておくことが大切です。
低めの棚や軽いカゴ、ふたのない収納ボックスなどは、小さな子どもにも扱いやすいです。
「自分でできた」という経験が増えると、子どもの自信にもつながります。
細かく分けすぎない
きれいに収納しようと思うと、つい細かく分類したくなりますよね。
でも、小さな子どもにとって細かすぎる収納は難しいことがあります。
「この小さなパーツはここ」「この種類はこっち」と分けすぎると、かえって片付けが面倒になってしまいます。
最初はざっくり収納で大丈夫です。
「車のおもちゃ」「おままごと」「ブロック」くらいの大きな分け方にすると、子どももわかりやすくなります。
ラベルや写真を使う
文字がまだ読めない子どもには、写真やイラストを使ったラベルがおすすめです。
収納ボックスにおもちゃの写真を貼っておくと、どこに戻せばいいのか一目でわかります。
絵本の場所には本のマーク、ぬいぐるみの場所にはぬいぐるみの写真など、見ただけでわかる工夫をしてみましょう。
ちょっとした工夫ですが、子どもにとっては大きな助けになります。
年齢別・お片付けの声かけ例
お片付けを習慣にするには、声かけの仕方も大切です。
命令のように言うよりも、子どもが動きやすくなる言葉を選んでみましょう。
1〜2歳は楽しく声をかける
1〜2歳の子どもには、短くてわかりやすい言葉がおすすめです。
「ないないしようね」
「箱にポンしようね」
「一緒に入れようね」
このように、楽しい雰囲気で声をかけると、子どももまねしやすくなります。
できたときは、「できたね」「上手に入れられたね」と伝えてあげましょう。
3〜4歳は選ばせる
3〜4歳になると、自分で選びたい気持ちも出てきます。
そんなときは、「片付けなさい」と言うよりも、「ブロックと絵本、どっちから片付ける?」と聞いてみましょう。
選択肢があると、子どもは自分で決めた気持ちになり、動きやすくなります。
ママがすべて決めるのではなく、子どもに少し選ばせることがポイントです。
5〜6歳は考えさせる
5〜6歳の子どもには、考える力を育てる声かけもおすすめです。
「このおもちゃはどこに戻すと使いやすいかな?」
「次に遊ぶとき、どこにあったら見つけやすいかな?」
このように聞くことで、子どもは自分で考えるようになります。
片付けは、ただ物をしまうだけではなく、暮らしやすくするための練習でもあります。
子どもと一緒におもちゃを見直そう
お片付けをしやすくするためには、おもちゃの量を見直すことも大切です。
物が多すぎると、大人でも片付けが大変ですよね。子どもも同じです。
3カ月に1回おもちゃを点検する
おもちゃは気づかないうちに増えていきます。
誕生日、クリスマス、お出かけ先のおまけなど、少しずつ増えていくものです。
3カ月に1回くらいを目安に、おもちゃを見直す時間を作ってみましょう。
「最近よく遊んでいるもの」
「あまり遊んでいないもの」
「壊れているもの」
このように分けてみると、今必要なおもちゃがわかりやすくなります。
捨てるだけでなく譲る・しまう選択肢も作る
おもちゃの見直しというと、すぐに捨てるイメージがあるかもしれません。
でも、必ず捨てなければいけないわけではありません。
まだ使えるものは、きょうだいや親戚の子に譲る方法もあります。
思い出があるものは、思い出ボックスにしまっておいてもよいでしょう。
「捨てる」だけにすると子どもが嫌がることもあるので、「譲る」「しまう」「お休みさせる」という選択肢を作ると進めやすくなります。
お片付けを習慣にするコツ
お片付けは、一度教えたらすぐにできるようになるものではありません。
毎日の中で少しずつ繰り返すことで、自然と習慣になっていきます。
遊び終わったら片付ける流れを作る
遊び終わったら片付ける、次の遊びに移る前に片付けるなど、流れを決めておくと習慣になりやすいです。
たとえば、ブロックで遊んだあとに絵本を読むなら、ブロックを片付けてから絵本を出すようにします。
最初はママの声かけが必要ですが、繰り返していくうちに子どもも覚えていきます。
寝る前に5分だけ片付けタイムを作る
毎日しっかり片付けようとすると、ママも子どもも疲れてしまいます。
そこでおすすめなのが、寝る前の5分だけ片付けタイムです。
「寝る前に少しだけお部屋をすっきりさせようね」と声をかけて、短い時間でできる範囲だけ片付けます。
5分なら、忙しい日でも取り入れやすいですよね。
全部きれいにできなくても大丈夫です。少し整えるだけでも、翌朝の気持ちが変わります。
音楽やタイマーを使う
子どもは楽しいことが大好きです。
お片付けも、ゲーム感覚にすると取り組みやすくなります。
たとえば、好きな音楽を流して「この曲が終わるまでに片付けよう」と声をかけたり、タイマーを使って「3分チャレンジ」をしたりするのもよいでしょう。
ママも一緒に参加すると、子どもはさらに楽しくなります。
片付けを楽しい時間にすることで、嫌がる気持ちが少しずつ減っていきます。
ママが頑張りすぎないための考え方
子どものお片付けで一番大切なのは、ママが頑張りすぎないことです。
毎日きれいな部屋を保とうとすると、どうしても疲れてしまいます。
子育て中の家が散らかるのは、決して悪いことではありません。
毎回完璧に片付けなくても大丈夫
SNSや雑誌で見るような、すっきり整った部屋に憧れることもありますよね。
でも、小さな子どもがいる暮らしでは、いつも完璧に片付いている方が珍しいかもしれません。
毎回きれいにできなくても大丈夫です。
今日は床の上だけ片付ける、今日は絵本だけ戻すなど、小さな目標で十分です。
散らかるのは子どもが元気に遊んでいる証拠
おもちゃが散らかるのは、子どもが元気に遊んでいる証拠でもあります。
ブロックで何かを作ったり、ぬいぐるみでごっこ遊びをしたり、絵本を広げたり。
そのひとつひとつが、子どもの成長につながっています。
もちろん、ずっと散らかったままだとママも疲れてしまいます。
でも、「散らかっている=ダメ」と思いすぎなくても大丈夫です。
まとめ|子どものお片付けは楽しく少しずつ習慣にしよう
子どものお片付けは、何歳から完璧にできるかよりも、少しずつ楽しく習慣にしていくことが大切です。
言葉が少しずつ理解できるようになったら、まずはママと一緒におもちゃを箱に入れるところから始めてみましょう。
年齢が上がるにつれて、少しずつ自分で戻す練習をしたり、片付けやすい場所を考えたりできるようになります。
大切なのは、子どもが片付けやすい環境を作ること。
おもちゃの住所を決めたり、子どもの手が届く場所に収納したり、写真やラベルでわかりやすくしたりすると、片付けのハードルが下がります。
そして、ママが一人で頑張りすぎないことも大切です。
子育て中の家は、散らかるのが自然です。毎日完璧に片付けようとしなくても大丈夫。
親子で一緒に、できるところから少しずつ始めていきましょう。
お片付けが楽しい時間になれば、子どもも少しずつ「使ったものを元に戻す」ことを覚えていきます。
焦らず、比べず、その子のペースで進めていけるといいですね。
